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日本人が他の国の代表監督に就任するのはなぜ?

日本サッカー協会の前技術委員長の霜田正浩氏がタイ代表の監督候補として挙がっているようです。

タイ代表の監督候補に、日本協会の前技術委員長でナショナルチームダイレクターも務めた霜田正浩氏(50)が挙がっていることが19日、分かった。同国メディアが一斉に報じた。

[日刊スポーツ] 霜田正浩氏、ドゥンガ氏と並びタイ代表監督最終候補

これまで、日本サッカー協会(JFA)は、1999年のマカオ代表監督に上田栄治氏を派遣したのを皮切りに、アジア各国へ指導者派遣を積極的に行う「アジア貢献事業」が開始されました。ただし、今回はJFAによる派遣ではなく、霜田正浩氏をタイの協会側が選出したもので実力を認められたものです。

ただ、霜田正浩氏のJリーグでの指導歴ですが、監督経験はなくFC東京やジェフのヘッドコーチをしています。日本代表についてはアンダー世代の監督やコーチをしておりU-20代表監督、U-21の代表コーチをしています。U-20代表監督時代の成績も東アジア大会3位と正直あまりぱっとしていないのですが、アンダー世代経験が多いことでタイ代表の若い世代の育成を目指して候補としてあがったのでしょうか。

ブラジル代表監督も務めたドゥンガも同時に候補にあがっており、どうなるかは分かりませんが、指導者としても海外で活躍する人が増えるといいですね。

JFAのアジア貢献事業の現状は?

日本人で海外のA代表監督といえば、ベトナム代表を率いていた三浦俊也氏が有名ですが2016年1月に解任されています。前述のJFAからの派遣でかつては、ネパールブータンなども日本人がA代表の監督をしていましたが、現在は台湾(チャイニーズタイペイ)と北マリアナ諸島(FIFAには未加盟)のみです。一方で、女子代表やアンダー世代の監督や、技術委員としての派遣されている方も多くいます。

ミャンマー女子サッカー代表監督だった熊田喜則氏はASEANの最優秀監督賞を受賞するなど、アジアでサッカーの裾野を広げるために様々な人が活躍されているようです。

[アセナビ] ASEAN最優秀監督が語る「サッカーを通じて、ミャンマーを変える。」− 元ミャンマー女子サッカー代表監督 熊田喜則氏