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W杯優勝は親善試合28勝分!? – FIFAランキングの計算方法 その1

スペインが1位から8位に落ちたり、オランダが14位から3位へと順位をあげるなどW杯の前後でFIFAランキングは大きく順位が変わっています。(FIFAランキングの推移) W杯は4年に1度、世界一を決める大会ということもあり、W杯の成績はFIFAランキングにも大きく影響するような計算方法になっています。今回はそこを少し詳しく見ていきたいと思います。

FIFAランキングは勝敗による勝ち点だけでなくいくつかの要素を元に計算されます。(2014年8月現在)その要素の一つが「試合の重要度」で、W杯の結果がランキングに大きく影響するのはこの要素のためです。 ランキングの元になる試合(国際Aマッチ)の重要度は次の4段階に分かれています。

1.0:親善試合(東アジアサッカー選手権などの小地域選手権もこれに含まれる)
2.5:大陸選手権の予選、FIFAワールドカップ予選
3.0:大陸選手権の本大会、FIFAコンフェデレーションズカップ
4.0:FIFAワールドカップ本大会

参照:wikipedia 注1)

FIFAランキングに反映するポイントは、1試合ごと上の1.0〜4.0という数値(係数)を勝敗等の他の係数と掛け合わせることで算出します。つまり、FIFAランキングのポイント計算において、W杯で1勝することは、親善試合4勝分に価します。

さらに、ベスト4まで進んだチームは予選3試合、決勝トーナメント4試合の計7試合することになります。その中でも優勝したチームは単純に計算すると4.0(試合の重要度)×7試合=最大親善試合28試合分にもなります。しかも、勝ったチームしかポイントの元となる勝ち点を得ることはできないので(注3 、優勝したチームは28試合親善試合に勝利したのとほぼ同等のポイントを得ることになります。

親善試合等を行う国際Aマッチデーは年間12試合程度ですので、2年半分の国際Aマッチ全てに勝つ=W杯優勝するくらいの重みがあるということになります。

ブラジルW杯を1分2敗と惨敗した日本ですが、W杯直前にあった親善試合のザンビア戦で勝利し得たポイントの2倍以上のポイントをギリシャとの引き分けによって得ています。その影響もあり、出場しなかったイランを抜いてアジア(AFC)の1位に返り咲きました。


注1)親善試合とは、キリンカップなども入ります。大陸選手権はアジアカップ、ヨーロッパ(UEFA欧州)選手権などを言います。
注2)全ての試合でPKなしで勝った場合。
注3)PKの場合、負けたチームも勝ち点を得ることができます。
参照元:FIFA, wikipedia